子育て手記

子育て手記

Report 02 内科系診療科医長 Y先生


2012年4月に長女を出産して産後8カ月(2013.1)から常勤で職場復帰をしました。現在院内保育所に子どもを預けて仕事をしています。平日は朝8時30分から17時15分までの通常勤務と、カンファレンスや残業等で19時頃まで勤務をし、土日は月に2回程度病棟当番や救急外来オンコール対応をします。
 
独身のときは22時まで残業することも多く、救急外来のオンコール担当も頻回でしたが、現在は保育所の時間に合わせ19時で打ち切り。オンコール対応も回数を減らしてもらっています。こどもの急な体調不良で仕事を休んだり、早退しなければいけないことも多いので、同じ子育て中の女医さん同士で助け合って穴を埋めています。

保育所の利用について

 研究会参加の際は、21時頃まで院内保育所の延長夜間保育をお願いしています。医師は常に知識をアップデートしなければ患者さんに迷惑がかかるので、研究会に参加しやすい環境はありがたいです。こどもが発熱後は、病児保育を利用しています。自分の外来日など、どうしても休めない時に、いつもの院内保育所でみてもらえると安心で助かりました。また、土日・休日も病棟当番で出勤することがあるので助かっています。
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子育てをしながら働き続けるために

 子育てをしながら仕事を続けるには以下の3点が必須だと思います。
  • 上司、同僚の理解:男性には理解しきれないことも多いので常に対話が必要です。自分に出来ないことを訴えるばかりではなく、自分にしか出来ないことをアピールすることが大事ではないでしょうか。
  • 家族の理解:旦那さんの協力なくしては働き続けるのは難しいです。こどもが体調不良時は休める方が休む(母親ばかりに負担にならないように)、保育園の送り迎えも出来る方がする、料理、洗濯、そうじは手が空いている方がする、学会発表前や資格試験前など自宅勉強が必要なときは家事免除・・・など、旦那さんに全面的にバックアップしてもらっています。
  • 自分の仕事のモチベーション:10年後のキャリアアップを見据えた上で、その時できること、やるべきことを考えながら働いています。

これから仕事と子育てを両立しようとしている医師へメッセージ

 一世代前は「仕事か」「子育てか」という選択肢だったと思うのですが、今は「仕事も」「子育ても」が当たり前。でも「どういう仕事をするか」が大事だと思います。
 こどもが生まれる前に出来る限りの修行を積み、子育てで限られた時間でしか働けなくても濃密なオリジナリティーあふれた仕事を続けられるよう、共に頑張りましょう!
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静岡県立総合病院 内科系診療科医長 Y先生